シングルモードファイバは、一 つのモードだけを伝搬させるファイバですが、実際には直交する2つの偏光モードが伝搬しています。

光ファイバのコアは真円が理想ですが、実際には完全な真円ではないことや、曲げ、側面からの外圧などのために僅かな複屈折が 発生します。

この影響により直交する2つの偏光モードの伝搬速度に差が生じて信号の波形劣化を引き起こします。

この現象をPMD(偏波モード分散)と呼び、10Gb/sを超える光ファイバシステムではシステム性能を制限する要因の一つとなります。