光ファイバ端面3次元形状測定器は、ファイバ端面の凹凸による光路差で生じた干渉縞を利用して端面の3次元形状を測定する装置で、曲率半径(ROC)、ファイバ高さ(フェルール面からのファイバの凹凸)、頂点オフセット(研磨頂点とファイバ中心との位置ずれ)、研磨角度(APC)などを短時間で測定できます。
SANA2は、クラシックなSANAシリーズをベースにした手動フォーカスの測定器ですが、自動APC角度調整、自動測定、自動レポートなどの自動機能を追加しています。 新ソフトウェアにより、精度が大幅に向上し、 測定時間は0.5秒です。 また、新構造を採用しており、耐衝撃特性の向上に加え、治具の寿命が非常に長くなり、測定の安定性も向上しています。
■ 仕様
型番 | SANA2 | ||
項目 | 範囲 | 再現性*1 (コネクタ着脱なし) |
再現性*2 (コネクタ着脱あり) |
ROC:曲率半径 | 1 ~ Flat mm | ±0.1 % | ±0.2 % |
頂点オフセット | 0 ~ 250 um | ±0.5 um | ±1.5 um |
ファイバ高さ (ファイバの突き出し、凹み) |
±160 nm | ±1 nm | ±2 nm |
APC 角度 | 0 ~12° | ±0.01° | ±0.015° |
測定時間 | 0.5 秒 | ||
電源 | DC 24 V | ||
サイズ | 108 mm H x 150 mm W x 283 mm D | ||
メーカ | Dimension Technology |
*1 コネクタ着脱なしで50回の連続測定から計算
*2 コネクタ着脱ありで50回の連続測定から計算
■ 特徴の詳細説明
<1> 自動測定
SANA2には、測定プロセスを簡素化するために測定するコネクタのロック状態を監視するセンサユニットがついています。 コネクタが完全にロックされると機器は測定を開始します。 また、ロックハンドルの横にあるボタンをクリックして測定を開始することもできます。
<2> 画像の自動センタリング
SANA 2には、ファイバーを検出して、1回のクリックで自動的に中心に配置する自動背センタリング像機能があります。マウスのドラッグやハードウェアの調整は必要ありません。
<3> 0〜12°APC角度の自動チューニング
APC角度設定に関するどんなご要望にもお応えするため、独自設計の固定具によりAPC角度を0°から12°まで正確に自動調整できます。
<4>シンプルで使い易いインターフェースと優れた3次元画像
SANA 2のソフトウェアはシンプルで使い易く、ソフトウェア内の言語を変更できます。 エンジニアに役立つ3D、2D、プロットなど多くの端面再生法が可能です。 測定レポートとデータは、分析とトレースのために自動的に生成されます。
<5>ベアファイバ切断の角度測定
SANA2には、光ファイバの切断角度を測定する機能がついています。