Dimension社のマルチファイバ挿入損失/リターンロス測定器は、高安定レーザ光源と高精度光パワーメータを使用しており、巻き付け終端処理不要のリターンロス測定と高速挿入損失測定が短時間で行えます。 単一波長での測定時間は0.5秒未満、リターンロスの最小検出値は-75dBです。 測定波長は、シングルモード:1310nm、1490nm、1550nm、1625nmとマルチモード:850nm、1300nmの合計6波長です。 最適化した積分球により、高密度の多心MTP / MPOコネクタや二連LCコネクタの損失を測定できます。 高速で正確な測定ができますので、生産効率や品質管理の改善のための理想的なツールとしてお勧めいたします。
■ 特徴
・基本からモジュール設計まで、各種応用、拡張性
・終端処理なしで1秒未満の2波長測定
・-75dBのリターンロス最小検出値(シングルモード)
・最小測定ファイバ長0.7m
・光パワーメータの最小検出パワー-70dBm(積分球不使用)
・豊富な交換可能で信頼性の高い検出器アダプタ
・測定データとレポートの自動保存
■ 用途
・ファイバパッチコード、コネクタ特性の測定
・光パッシブデバイス特性の測定
■ 仕様
型番 | Muti Fiber IRL meter | ||
RLM1112A-1FA | RLM5156A-1FP | ||
OPM部 (光パワーメータ) |
モジュールタイプ | シングルモード | マルチモード |
ディテクタタイプ | InGaAs | ||
ディテクタサイズ | 2 mm | ||
波長範囲 | 850 nm ~ 1650 nm | ||
パワー範囲 | +15 dBm ~ -70 dBm at 1550 nm(積分球不使用) | ||
直線性 | ±0.05 dB (+5 dBm ~ -50 dBm) | ||
不確定性 | ±(5 %+500 pW) | ||
単位 | dBm/dB | ||
IL部 (挿入損失) |
レーザ波長 | 1310/1490/1550/1625 nm | 850/1300 nm |
レーザタイプ | LASER | ||
パワー安定性 | ±0.01 dB (30分) | ||
ファイバ | SM 9/125 | MM 50/125 or 62.5/125 | |
コネクタ | FC/APC | FC/UPC | |
Encircled Flux測定 | NA | IEC-61280-4-1 | |
RL部 (リターンロス) |
RL範囲 | -30 ~ -75 dB | -15 ~ -60 dB |
RL精度 | -30 ~ -65 dB: ±1.0 dB -65 ~ -75 dB: ±2.0 dB |
-15 ~ -30 dB: ±1.0 dB -30 ~ -60 dB: ±2.0 dB |
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ファイバ長 (Min.) | DUT反射(両端)>50 dB: 0.7 m DUT反射(両端)<50 dB: 1.7 m |
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測定時間 | <12秒(2波長/MPO12) | ||
本体 | 入力パワー | AC 90 ~ 260 V/50 Hz | |
ウォームアップ時間 | 20分(規程の保管温度外では60分) | ||
較正周期 | 2年 | ||
動作温度 | 10℃ ~ 40℃ | ||
保管温度 | -40℃ ~ 70℃ | ||
サイズ | ALPHA 筐体: 359 mm x 274 mm x 115 mm OMEGA 筐体: 462 mm x 374 mm x 171 mm モジュール: 285 mm x 133 mm x 71 mm |
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メーカ | Dimension Technology |
■ ディテクタアダプタの選択指針
No. | PN | アダプタ名 | 用途 | 写真 |
1 | 204810002 | OPM FCアダプタ | FCコネクタ用 | |
2 | 204810003 | OPM SCアダプタ | SCコネクタ用 | |
3 | 204810004 | OPM LCアダプタ | LCコネクタ用 | |
4 | 204810007 | OPM 2.5フェルールアダプタ | FC/SC/SCコネクタ&25mmフェルール用 | |
5 | 204810006 | OPM 1.25フェルールアダプタ | LC/2連LC/SNコネクタ&1.25mmフェルール用 | |
6 | 204810014 | OPM 積分球 | MPO/2連LCアダプタと使用(高NA) | |
7 | 204810015 | OPM MPOアダプタ | MPO12/MPO16 | |
8 | 204810016 | OPM 2連LCアダプタ | LC/2連LCコネクタ | |
9 | 204810017 | OPM ベアファイバアダプタ | ベアファイバ |
■ 特徴の詳細説明
<1> 基本からモジュールまで設計、高い拡張性
Dimension社の基本光学システムは、IRL測定モジュールなどの多くの測定モジュールに適用できます。 ホットスワップ可能で、プログラム可能で、拡張性があり、保守と管理が簡単ですのでトータルコストを低く抑えることができます。
また、ネットワーク、USB、タッチスクリーン、プッシュボタンなど、リモートコントロールに適した機能を備えています。そのため、光スイッチ、安定化光源、POAテスター、BERテスター、高速光パワーメータなどのさまざまな製品へ適用できます。
<2> 端末処理不要のリターンロス測定、12秒以下の2波長測定 (MPO12)
OTDRの原理に基づいて、巻き付け終端処理なしでリターンロス測定ができます。 また、挿入損失とリターンロスを同時に測定できます。 高速サンプリング回路と最適アルゴリズムにより、2波長測定が12秒以下(MPO12)でできます。
<3> 最小検出パワー -75 dBm、最小ファイバ長0.7 mのリターンロス測定
自社開発の高感度検出回路と最適化されたソフトウェアにより、高性能シングルモードパッチコード(SM / APC)に必要な-75dB(シングルモード)のリターンロス検出を実現しています。
<4> 豊富な交換可能、高信頼検出器アダプタ
お客様のニーズにお応えするために、Dimension社では交換可能で信頼性が高く、柔軟に使へて便利な一連の検出器アダプタを開発しました。 MPO /2連LCアダプタに適合する最適化された積分球を使えば、1測定中にプラグの付け替えを繰り返す必要はありません。
<5> ソフトウェアUIは簡潔、明瞭、簡単、便利
何年にもわたるお客様のフィードバックに基づいて最適化されたソフトウェアUIは、簡潔、明瞭、簡単、便利です。 ユーザーは、測定レポートのカスタマイズ、データの自動保存、データをサーバーにアップロードしたりできます。