光ファイバ端面3次元形状測定器は、ファイバ端面の凹凸による光路差で生じた干渉縞を利用して端面の3次元形状を測定する装置で、曲率半径(ROC)、ファイバ高さ(フェルール面からのファイバの凹凸)、頂点オフセット(研磨頂点とファイバ中心との位置ずれ)、研磨角度(APC)などを短時間で測定できます。
BINNA2は、従来のSANA2シリーズにオートフォーカスとオートキャリブレーション機能を追加したよりパワフルな機種です。新ソフトウェアにより測定精度と速度が大幅に向上し、測定時間はわずか0.5秒です。 新固定治具により耐振動性能、寿命、安定性も向上しています。
■ 仕様
型番 | BINNA2 | ||
項目 | 範囲 | 再現性*1 (コネクタ着脱なし) |
再現性*2 (コネクタ着脱あり) |
ROC:曲率半径 | 3 ~ Flat mm | ±0.3 % | ±0.5% |
頂点オフセット | 0 ~ 250 um | ±0.5 um | ±1.5 um |
ファイバ高さ (ファイバの突き出し、凹み) |
±1000 nm | ±1 nm | ±2 nm |
APC 角度 | 0 ~12° | ±0.01° | ±0.015° |
端面分解能 | 0.29 um | ||
インターフェース | USB3.0 | ||
電源 | DC 24 V | ||
サイズ | 283 mm H x 150 mm W x 108 mm D | ||
メーカ | Dimension Technology |
*1 コネクタ着脱なしで50回の連続測定から計算
*2 コネクタ着脱ありで50回の連続測定から計算
■ 特徴の詳細説明
<1> ワンクリック測定
測定ボタンをクリックし、固定治具の隣のボタンを押せば測定を開始できます。 固定治具のロックを検出してプロセスを自動的に開始するように設定することもできます。
<2> 画像の自動センタリング
BINNA 2には、ファイバーを検出して、1回のクリックで自動的に中心に配置する自動背センタリング像機能があります。マウスのドラッグやハードウェアの調整は必要ありません。
<3> 自動フォーカスと自動キャリブレーション
BINNA 2は、最新のハードウェアとソフトウェアでフォーカスとキャリブレーションを自動的に実行できます。 測定プロセスに人の関与は必要ありません。
<4> 0.5秒の測定時間
BINNA2の測定速度は大幅に向上しており、単心コネクタの測定時間はわずか0.5秒です。
<5>ベアファイバ切断の角度測定
BINNA2には、光ファイバの切断角度を測定する特殊機能がついています。
<6> APC角度制御
APC角度制御の精度は0.003°です。 角度調整は、0〜12°のセッティング範囲で自動です。
<7> セルフ勘合ロックの強度
特殊なセルフ勘合固定具により、フェルールをロックする強度は一定です。 治具の摩耗が少ないので治具の寿命はこれまでより長くなっています。
<8> 安定したデータ伝送と優れた防振
他の3次元形状測定器と同じくUSB3.0ケーブルを引き続き使用しており、あらゆる状況で安定した高速データ伝送ができます。 独自のハードウェア設計により、振動の多い工場現場でも安定した正確な測定結果が得られます。