平行光相関計(ROC : Row Optical Correlator)は、超小型で堅牢なシングルショットオートコリレータです。製品名が示すように、とても簡単に使うため、レーザビームに合わせるために特別に設計されています。位置ずれが起きないため校正や微調整は不要で、持ち運びも簡単です。そして、とても堅牢です。それらの利点に加えて、オートコリレータ ROCは優れた特性と正確な測定機能を有しています。オートコリレータ ROCは、波長とパルス幅に応じて適応する製品群を用意しております。

■特徴

・コンパクトサイズ
・導入から測定まで2分以内で行える
・任意の繰り返しに適用(シングルショット最大80kHz)
・数pJ~数mJの入力エネルギー
・空間分解測定
・校正の必要なし
・5fs~10psのパルス幅測定
・広い利用可能帯域幅

■仕様

モデル FC FS PS1 PS3 PS5 PS10
パルス幅範囲(fs) 5~150 20~500 50~1000 100~3500 150~5000 300~10000
波長範囲(nm) 480~2100 800~2100
測定許容範囲 80kHz sith synchronization / 40kHz without
入力パルス繰り返し Hz~GHz
入力パルスエネルギー(nJ) シングルショット 標準 >1000  /  低エネルギーオプション >10
1 MHz 標準 >10  /  低エネルギーオプション >0.5
1 GHz 標準 -  /  低エネルギーオプション >0.05
入力偏光 直線水平または垂直
検出 CMOS 12 Bit, 3 Mpx, 72 dB
PCインタフェース USB 3.1 または GigE
レーザビーム位置(mm) 30 ~
サイズ(mm) 55 x 56 x 265 55 x 56 x 195
メーカ Femto Easy

■ソフトウェア

Femto Easyソフトウェアは、ユーザフレンドリーで直感的に使用できるように設計されています。タッチスクリーンとも互換性があり、LinuxでもWindowsでも動作します。また、PC、タブレット、スマートフォンによる装置の遠隔制御も可能です。使用環境に応じて個別にカスタマイズに応えることもできます。

■測定例

ROC FC-700を使用。

上の画像 : 空間分解された自己相関トレースの生の画像

下のグラフ : 分析された自己相関トレースが空間座標にわたって積分されました。実験データ(赤)はガウス関数(青)で近似されています。自己相関トレースのFWHMは8.3 fsで、対応するガウスパルス幅は5.9 fsです。

 

ROC FC-400を使用。
LCARのフェムト秒Ti:Sapphレーザ
上のグラフ : 分析された自己相関トレースが空間座標にわたって統合されたものです。実験データ(青)はガウス関数(赤)で近似されています。自己相関トレースのFWHMは21.5 fsで、対応するガウスパルス幅は30.4 fsです。下の画像 : 空間分解された自己相関トレースの生の画像。測定に使用された平均電力は62 MHzの繰り返し率でわずか20 mWでした。これは、この条件では、1パルスあたり0.3 nJでクリーンな測定値が得られることを意味します。