Nano4thは、フェムト秒のIRレーザーパルスを高い変換効率で2次高調波と4次高調波に変換する装置です。非常にコンパクトかつ堅牢な設計で、信頼性の高い非線形高調波発生が可能です。nJレベルの低エネルギーパルスから、μJまたはmJレベルまでの高いパルスエネルギーに対応することができます。

ご使用される基本波レーザーに応じて最適設計を行います。ご使用の基本波発生レーザと一体化できる構成でのご提供も可能です。

■特徴

・小型かつ堅牢、窒素パージ可能
・nJレベルのパルスエネルギーでも高効率で変換
・基本波、2次高調波、4次高調波の三出力、瞬時に切替可能
・アライメント不要
・ソフトウェア不要
・1030-1064nmの範囲で高度なカスタム対応が可能
・基本波発生用の各種レーザと一体化可能 (下図参照)

市販レーザと一体化・固定した例

■特性の一例

下記に、ある特定のレーザーを使用した際に実現可能な特性例を示します。お客様が保有する基本波レーザーの特性に応じて最適設計を行いますので、お問い合わせ時に基本波の特性をお知らせください。

1064 nm (基本波入力) 532 nm (2次高調波) ※1 266 nm(4次高調波)
出力 2 W 1 W 750 mW 170 mW
繰り返し周波数 80 MHz
変換効率 N/A (変換なし) > 45% > 35% > 8%
パルス幅 < 120 fs < 120 fs < 65 fs
< 60 fs (estimated)
偏光方向 垂直 水平 垂直

※1:基本波レーザーの動作を長/短パルスで切替可能であったため、2種類の出力特性を記載してあります。