キャビティの安定化と周波数ドリフトの最小化には、高フィネスのファブリペローキャビティの適切なマウントと温度制御が不可欠です。 Stable Laser Systems社は、有限要素モデル計算と加速感度の実験的検証に基づき、さまざまな形状のキャビティに対してマウントポイント、ハウジングの最適設計を行っています。 これらのキャビティハウジング(およびキャビティ)を使用すれば、周波数安定性の向上に費やすお客様の設計時間を大幅に短縮できます。
Stable Laser Systems社のキャビティハウジングには以下の特徴があります。
・幅広い動作範囲で低い周波数ドリフトを実現する並外れた温度安定性
・振動感度を最小限に抑えるために厳密に剪定されたマウント構造
・カスタムキャビティ&マウント形状、温度安定化、エンクロージャ
・市販やカスタムのキャビティの最適設計
製品写真 | 製品概要 |
■ 球形キャビティハウジング
独自のコンパクトな球形キャビティハウジング設計により優れた熱制御を実現しています。周波数安定性を最大化するために、 コモンモード技術を利用して熱変形を低減し、振動を減衰させています。 ・広い動作温度範囲(5〜50°C)で5 mK /°C未満の低温度ドリフト |
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■ 円筒 & ノッチキャビティハウジング
堅固、低熱膨張マウントによりキャビティ性能を最大化しています。また、アライメントを崩さず移動可能なキャビティハウジング、密閉エンクロージャー、2段階の温度安定化にも利用できます。 ・動作温度範囲(15 – 40°C)で7 mK /°C未満の温度ドリフト |
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■ ミッドプレーンキャビティハウジング
垂直マウントは携帯性とカスタマイズに適しているので、カスタムキャビティ設計の多くはミッドプレーンキャビティに基づいています。 実証済みの設計から始め、お客様ののアプリケーションとニーズを考慮して真空ハウジングを作製します。 ・適度な動作温度範囲(17〜30°C)で5 mK /°C未満の温度ドリフト |
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■ マルチステージキャビティハウジング
キャビティ温度制御が最も重要な場合、このハウジングは理想的なソリューションです。 光学キャビティが複数の独立したネスティングシェルがを囲まれていますので、黒体放射が排除され、刻々と変わる実験室の温度変動にもかかわらず最大熱時定数を実現します。 ・多段階の熱および黒体放射シールド |
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■ 可搬型キャビティハウジング
多様な実験を可能にする超高真空クランプフィードスルーを備えた真空ハウジングです。キャビティをマウントブロックにクランプして保護していますので、ラボ内での穏やかな移動中やローカル輸送中にもアライメントを維持しながらシステムを真空に保ちます。 ・輸送用の電池駆動イオンポンプ |
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■ デュアルステージハウジング
コンパクトではありませんがこの究極のエンクロージャーは、2番目の熱シェルで周囲から隔離し、さらに温度安定化した標準温度安定化真空ハウジングです。 このハウジングは、長期的な周波数ドリフトの最大の原因である熱ドリフトと勾配を相殺するように設計されています。 ・熱の影響を最小限に抑えて最大の周波数安定性を実現するキャビティエンクロージャ |
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■ ハーメチックシールキャビティハウジング
このキャビティ/ハウジングアセンブリはアライメント済み、ファイバ入出力ですので、使いやすくてかつ高性能です。 真空なしで可能な限り高い特性を発揮するように設計されています。 堅牢な設計ですので要件の厳しくないアプリケーションでは無調整で使用できます。 ・1秒で約100 Hzの線幅維持可能 |
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■ カスタムキャビティハウジング
カスタムキャビティアセンブリを使用すれば実験の進行を加速できます。 必要な真空と温度環境に光キャビティを一致させる技術は、さまざまな原子、分子、光学アプリケーションで世界的な結果を産んでいます。 可変ファブリーペローキャビティをもつカスタムエンクロージャーの例では、MOT(磁気光学トラップ)に簡単に結合できるように設計されました。 次のようなカスタマイズオプションの詳細をご覧ください。 ・真空またはハーメチックシールドシステム、放射線シールド |
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