Geを含まない純粋石英コアファイバは水素ガス濃度の高い環境や放射線下で優れた特性を発揮します。また、高温、高圧、放射線下などの厳しい環境に耐えられる設計になっています。油井やガス坑内の温度測定、圧力モニタ、データ伝送、海洋油田やガス状態監視、石油増進回収法(特にSAGD技術)、ボアホール地震観測などの用途に有効なファイバです。このファイバを使った分布型温度センサシステム(DTS)は、極めて過酷な環境にある油井坑内の状態監視に利用されています。また、このファイバでは、ガラス精製技術やコアの導波構造改良などにより過酷な環境下での耐水素ガス特性を向上させています。ポリイミド被覆ですので300℃の高温までしっかりファイバを保護できます。

 特徴

・小さな水素誘起損失
・小さな紫外線誘起損失(耐放射線特性はお問い合せください)
・高温石油、ガス用ポリイミドコート
・耐放射線に優れたコア設計
・長距離センサ、通信用1550nm低損失ファイバ

 用途

・石油、ガス用分布型センサ
・生化学用光照射
・顕微鏡
・放射線環境下でのセンシング
・コイル状音響センサ

sm-fiber
仕様
光ファイバとは
 型番 SM1250SC
(9/125)P
SM1500SC
(7/80)P
SM1500SC
(7/125)P
 動作波長 (nm) 1260 – 1650 1520 – 1650
 カットオフ波長 (nm)
(→カットオフ波長とは)
1190 – 1330 1350 – 1520
 NA
(→NAとは)
0.11 – 0.14 0.17 – 0.19
 MFD (μm)
(→MFDとは)
9.2 – 10.8 @1550 nm 6.7 – 7.6 @ 1550nm
 損失 (dB/km) ≦0.8 @ 1310 nm
≦0.8 @ 1550 nm
≦0.75 @ 1550 nm ≦0.7 @ 1550 nm
 プルーフ試験 (%) 1 or 2 (100 or 200 kpsi)
 クラッド径 (μm) 125±2 80±1 125±2
 コア/クラッド偏心 (μm) ≦0.75
 コーティング径 (μm) 155±5 105±5 155±5
 コーティングタイプ ポリイミド
 動作温度 (℃) -55 ~ +300
 メーカ Fibercore Ltd.