FWSに使われているTwinFilm™技術はSpectrolightによって開発された波長に応じて光をフィルタリングするシンプルで費用対効果の高い方法です。 この特許取得済みの次世代テクノロジーは、蛍光顕微鏡、ハイパースペクトルイメージング、マシンビジョン、その他のアプリケーションで、モノクロメーターやAOTFの優れた代替品になります。 この技術はカスタムバンドパスフィルターでも使用されていて、ユーザー指定の帯域幅と中心波長を工場で調整して48時間で出荷されます。
TwinFilm™は、2つのブロードバンドバンドパスフィルターを、各フィルターの入射角を独立して回転できる配置で、コンパクトで遮光されたハウジングに設置します。 図に示すように、このようにしてコリメートされた光源からの透過光の中心波長と帯域幅の両方を完全に調整可能にします。 また、入射角が設定またはスイープされるときに、3番目のガラス板を同時に回転させて、ビーム経路のわずかなウォークオフを相殺します。 このようにして、フィルタの帯域幅を1.5 nm〜20 nmの間でユーザーまたは工場で調整します。 中心波長は、可視波長(350 nm〜900 nm)の何れでも選択できます。
TwinFilm™には、いくつかの重要な利点があります。 グレーティングのように、帯域外減衰が非常に高い(10-6)デバイスですが、 狭いスリット形状の回折格子モノクロメータとは異なり、スペクトルが大きな(最大直径10 mm)開口の95%にわたって均一です。そのため、顕微鏡やマシンビジョンのようなイメージング応用におけるスペクトルフィルタリングに最適です 。 さらに、透過率が75%と高く、回折格子やAOTFなどに比べはるかに効率的です。 また、AOTFとは異なり、オフセット補正により波長が変化してもウォークオフはありません。 工場調整のフィルタ(カスタム波長セレクター)も優れた特性の経済的な製品です。高価なカスタム設計と大量生産を必要とするシングルバンドパスフィルタの場合と異なり、完全にカスタムユーザー指定できてかつ特性も優れています。